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取り組んでます 都道府県・政令市議が手記
現場の声をカタチにするため、奮闘している女性議員の手記を紹介します。今回は、関ひろみ・さいたま市議、幸田恵里子・浜松市議、木下幸子・北九州市議です。
帯状疱疹ワクチン接種に助成を
さいたま市 関ひろみ 議員
2019年に初当選するまで36年間、製薬会社に勤務していました。人の命と健康を守るという心情は今も変わりません。
同年10月、首都圏を襲った台風19号では、さいたま市も大きな被害が出ました。それを受け、12月議会では、災害時の避難行動などを伝える防災アプリの導入を強く訴えるとともに、乳幼児用液体ミルクの備蓄をはじめ、防災対策の拡充に力を注いでいます。
また党市議団として、災害時に避難所となる学校体育館へのエアコン設置を推進し、現在、市内4校に設置されました。引き続き取り組んでいきます。
私自身、昨年4月から7月にかけて、帯状疱疹にかかりました。神経痛のような痛みを伴い、日常生活に影響が出るほどつらい経験をしました。周りの人に聞いて驚いたのは、性別問わず罹患している方が多いことでした。特に高齢者は皮膚の水膨れや発疹が治っても痛みが続く、帯状疱疹後神経痛にもなりやすいとされています。そこで今年6月議会では、帯状疱疹ワクチンの接種費用の助成を提案。実現に向けて、粘り強く進めていきます。
また、経済的な理由で生理用品を買えない「生理の貧困」では、公明党の推進で各区役所と学校への無償提供が実現。さらなる支援に取り組みます。
これからも、数多く寄せられる声に応えるため、「一つ一つ丁寧に」をモットーに対応していきます。
成年後見制度の利用促進に全力
浜松市 幸田恵里子 議員
私には33歳になるダウン症の娘がいます。娘を通して、知的障がい者の親の会や福祉関係の方々との出会いが原点となり、福祉や教育を含めた、障がい者への理解や当事者目線での施策を推進しています。
特に、成年後見制度の利用促進については、市議会公明党のリードで弁護士や家庭裁判所、社会福祉士などで構成する「成年後見制度利用促進連絡会」を2017年に設置。その後、18年4月には、社会福祉協議会に業務を委託し、専門職による無料相談事業が開始されました。今後も円滑な利用促進に向けて取り組んでいきます。
また、現場の声を政策に反映させるため、障がい者施設事業所との福祉の勉強会も行うようになりました。さまざまな課題を共有しながら、政策立案につなげてまいります。
一方、野良猫のふん害や多頭飼育・不適切飼育による、生活の崩壊と近隣への悪臭被害などが課題となっています。動物愛護センターや福祉・環境部門と連携できる仕組みづくりを推進していきます。
今年度から、市議会厚生保健委員会の委員長となりました。コロナ禍で必要となった衛生用品の調達やワクチンの障がい者施設での接種体制整備、自宅療養者の家族との情報共有など、対策を進めています。
今後も現場の声や当事者の視点を忘れることなく、温かな福祉増進のために全力を挙げます。
学校健診、月経痛などを問診内容に
北九州市 木下幸子 議員
初当選以来、小さな声を大切にし、政策実現に取り組んでいます。
子どもの健全育成では、母子手帳配布時に絵本2冊をプレゼントし、読み聞かせや読書の大切さを伝える「はじめての絵本事業」を実現しました。愛情豊かな子育てと児童・生徒の学力・体力アップにつながる政策を進めていきます。
また、飲食店の協力のもと、塩分や油分控えめのメニューを提供する「健康づくり応援店」事業の創設、がん検診の受診率向上のための助成なども推進。さらに高齢者の健康寿命の延伸に向けて、口腔ケアの充実やフレイル(虚弱)予防などを進めるとともに、障がい者の自立支援などにも力を尽くします。
来年4月から不妊治療が保険適用されます。一方、娘を持つ親として、思春期ならではの生理の悩みなどへの支援が必要だと感じています。政府によると、月経痛で医療機関を受診した女性のうち、子宮内膜症などがあった人は、20代で3割、30代で5割、40代で7割でした。そこで、学校健診などで、問診内容に不妊リスクのある月経痛などを聴き取りに加え、婦人科につなげる「不妊予防」に力を入れていきます。
自然豊かな本市ですが、放置された竹林や荒廃した森林が多く、その整備を進めるとともに、林業支援にもしっかり取り組みます。
今後も「誰ひとり取り残さない街」をめざし奔走する決意です。