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コラム「北斗七星」
選挙の投票先を決めるのに、プロフィル(略歴など横顔)は大事な要素だ。こんな衆院議員がいる。所属政党を、民主党→日本維新の会→維新の党→民進党→希望の党→国民民主党→無所属と移り、今度は立憲民主党から小選挙区で立つ◆過去4回とも比例の復活当選で、「選挙優先の政界渡り鳥」とも呼ばれるそうだが、“政党遍歴”はホームページのプロフィルには見当たらない◆立憲民主の国会議員の多くは、民主党時代から繰り返してきた“離合集散劇”の経験者。枝野幸男代表は「民主党と綱領が違い、国会議員も3分の1以上は当時の関係者ではない」と語ったが、逆に言えば約3分の2は同じ人だ◆「民主党は困難が生じたとき、アイツが悪いと仲間割れが生じて内ゲバが発生した。身内を収められなければ国民を収められるはずもないと国民は見抜いたのだ」。今月19日の鳩山由紀夫元首相(元民主党代表)のツイートである。今更の感だが、その通りだろう◆総選挙を目前に、立憲民主は国の基本政策が異なる共産党と連携し、政権交代を叫んでいる。あまり触れてほしくない過去を持つ人たちが、-決して触れられたくない過去を持つ政党と組む。悪夢のような「内ゲバ」は起きないのか。有権者は政党や候補者のプロフィルを、よくよく吟味して選ぶことが必要だ。(光)