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命守る体制整備で効果
抗体カクテル、95%が症状改善
高齢者ワクチン、10万人感染抑制
公明党が国民の命を守るため、一貫して後押ししてきた新型コロナウイルスのワクチン接種と患者の重症化を防ぐ治療体制の整備が効果を上げています。
例えば、新型コロナの軽症・中等症患者に対する「抗体カクテル療法」では、東京都内の医療機関で投与された患者のうち、95%の患者の症状が改善したことが明らかになりました。東京感染症対策センター(東京iCDC)専門家ボードが9日に公表しました。投与から14日以上経過している420人を抽出して分析した結果、400人が軽快。「非常に高い有効性が期待できる」としています。
一方、新型コロナ対策の“切り札”と期待されるワクチンでも、効果を裏付ける厚生労働省の試算が8日発表されました。それによると、接種が進む65歳以上の高齢者について、7~8月の感染が10万人以上抑制され、死者も8000人以上減少させた可能性があることが分かりました。感染者情報を一元管理するシステムを用いて、高齢者接種が進まなかった場合の感染者と死者を推計し、実際の人数と比較したところ、いずれも大幅に減っていたということです。
公明党の山口那津男代表は、9日に党本部で開かれた中央幹事会で、公明党が抗体カクテル療法の実施体制の強化に尽力してきたことに言及し、「厳しい感染状況、医療逼迫の地域で、できるところから体制が整備されるようフォローアップを続けていきたい」と述べ、さらに取り組みを進める考えを示しました。
ワクチン接種についても、今後、全希望者への接種が確実に進むとの見通しを示し、「病床確保と治療薬などの処方、ワクチン接種の進展をしっかり行っていくことが今の状況を改善することにつながり、安心感につながる」と語りました。