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コラム「座標軸」
衆院議員の任期が満了する10月21日まで2カ月を切り、解散・総選挙を巡る報道が日増しに活発になってきた。いつ決戦を迎えても勝てるよう、しっかりと支持拡大に取り組みたい◆衆院選でまず問われるのは政権の実績だ。2017年9月25日、当時の安倍首相は衆院を解散する意向を表明し、全世代型社会保障を進めるため、消費税率10%への引き上げに伴う増収分の使い道を見直すことについて国民の信を問いたいと述べた◆これを受けて公明党は、幼児教育・保育の無償化、私立高校授業料の実質無償化、返済不要の給付型奨学金の拡充など「教育負担の軽減」を重点政策に掲げ、軽減税率の確実な実施も訴えて前回の衆院選を戦った。結果、自公政権が継続し、公明党は現在までに、これらの政策を全て実現した◆一方、09年の衆院選で単独過半数を獲得して政権の座に就いた当時の民主党は、「ムダ削減などで16.8兆円の財源捻出」といった主要な選挙公約を実現できず、3年後の衆院選で大敗した◆衆院選は政権選択の選挙だ。自公政権に対し野党側は、立憲民主党など旧民主党の流れをくむ政党と共産党が連携を進めているが、政策実現力は期待できず、安全保障など基本政策も大きく異なる。とても選択肢にはなり得ない。