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病気療養の高校生 応援
オンライン授業参加に補助求める
公明が橋渡し。医師、生徒が知事に
愛知県
大村知事(右から4人目)に要望書を手渡す(左隣から)高橋、堀部両氏ら
愛知県内の小児科医師らで構成する「病気療養中の高校生のオンラインによる授業参加を実現する会」はこのほど、県公館で大村秀章知事と会い、双方向型でのオンライン授業を行うための体制整備に関する要望書を提出した。同会代表発起人の高橋義行、堀部敬三両氏が出席。自宅療養中の高校生がオンラインで参加した。橋渡しをした公明党県議団(犬飼明佳団長)と沢田晃一・名古屋市議が同席した。
要望の内容は①オンラインによる授業参加に必要な機器整備への補助②オンライン授業の技術などを教えるコーディネートセンターを県立大府特別支援学校に設立すること③病気療養中の高校生に対するオンライン教育の制度化――の3点。
オンラインで参加したのは県立一宮高校3年生の今津樹音さん。国指定難病である「成人スチル病」と診断され、感染防止のために自宅療養中だ。昨年9月から本人の希望でオンライン会議システムを活用して授業に参加している。今津さんは「入院、闘病していても学校の授業に参加できるシステムをつくってほしい」と求めた。
犬飼団長は「子どもは未来の宝である。前向きに検討してほしい」と述べた。これに対し大村知事は「しっかり受け止めていきたい」と答えた。
堀部氏は7月、党支持者の紹介で沢田市議に会い、双方向型のオンライン授業の体制整備を相談。その後、犬飼県議にも会って話したことで、今回、知事に直接思いを届ける機会が実現した。