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若い世代で接種を加速
全希望者11月までに
急拡大するコロナ感染
医療体制の再確立急ぐ
自公結束し難局打開
公明党の山口那津男代表は22日午後、千葉県君津市で開かれた党内房総支部(総支部長=龍崎滋館山市議)主催の時局講演会に出席し、新型コロナウイルスの感染収束に向け総力を挙げて取り組む決意を訴えるとともに、「ワクチン接種を進めて、コロナを乗り越えるための課題に全精力を打ち込んでいかなければいけない」と力説した。
千葉の時局で山口代表
新型コロナの感染収束に総力を挙げると訴える山口代表=22日 千葉・君津市
山口代表は、全国で感染が急拡大している現状に触れ、「逼迫した病床をどう確保し、自宅療養者の容体が急変した場合に、直ちに治療に結び付けることが課題だ」と強調。その上で、医療提供体制の再確立を急ぐとともに、64歳以下の若い世代へのワクチン接種を加速させて「接種率を高めていけるかが勝負どころだ」と語った。
接種目標に関しては、2回接種を終えた高齢者が8割半ばまでに達し、重症化率や死亡者が極端に減るなどワクチンの効果は確実に表れているとして、「8月中に1回接種の人を(国民の)6割に近づけ、2回接種の人を5割超まで持っていきたい。遅くとも11月には希望する全ての人に2回接種をやり遂げたい」と強調した。
感染収束へ期待される国産ワクチン・治療薬の開発に向けては、新たな変異株の出現などに備えて、国として積極的に取り組む重要性を指摘し、「国内で製造できる体制を国家戦略として推進したい」と述べた。
一方、ポストコロナを見据えた政策では、「コロナ禍で打撃を受けた社会、経済をどう立て直すかが重要だ」と力説。飲食や観光、宿泊、交通などの分野を力強く支援する考えを示し、「これまでの教訓を生かした新しいキャンペーンを用意したい」と語った。
また、中長期的な取り組みとして「子育て世帯に対する支援の厚みを増していきたい」と強調。その上で、結婚から妊娠、出産、幼児教育から高等教育、社会に出るまでを一貫して支える「子育て応援トータルプラン」を策定する方針を示した。
衆院選に臨むに当たっては「コロナ禍の難局を乗り越えられるのは自公連立政権しかない」と力説。「一人の声、苦しむ人の声をつかみ、結果を出せるのは公明党だけだ」と述べ、絶大な支援を呼び掛けた。
時局講演会では、党千葉県本部代表の平木大作参院議員があいさつ。同副代表の角田秀穂前衆院議員が決意を語った。来賓として自民党の浜田靖一衆院議員らが出席した。