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発達障がい児のためのフットサルコートを開設
専門スタッフ配置 各人の特性に寄り添い少人数指導
兵庫・伊丹市
オープンしたフットサルコートで子どもの発達科学研究所の片山代表理事と懇談する北原市議(左)
兵庫県伊丹市野間北3丁目にこのほど、発達障がい児専門のフットサルコートがオープンした。科学的な根拠に基づいたプログラムの実践によって、フットサルの運動を楽しむ中で、発達障がい児一人一人に合った成長を促し、仲間とのプレーでコミュニケーションのスキルを身に付ける試みとして、注目を集めている。公明党の北原速男市議が開設を後押ししてきた。
同コートは、発達障がい児の療育施設を運営する一般社団法人「たけのこ」が障がい児のための放課後デイサービスの一環として開設。大阪大学や福井大学など5大学が子どもの発達に関する共同研究を行っている公益社団法人「子どもの発達科学研究所」(片山泰一代表理事=大阪大学大学院教授)が脳科学や行動科学に基づいたプログラムづくりなどでサポートしてきた。
科学的根拠に基づくプログラム
(1)スポーツを楽しむ
(2)仲間とのつながり
(3)質の高い動き習得
(4)脳機能の向上促す
プログラムは、(1)スポーツを楽しむこと(2)仲間とのつながりを持つこと(3)質の高い動きを身につけること(4)脳機能の向上――を目的にしている。当面は、小学生を対象に1日の定員10人で、1レッスン90分で運動を行う。
フットサルの指導は、保健体育教諭や介護福祉士、サッカーコーチのライセンスを持った専門スタッフが担当。2面あるコートは子どもがボールにたくさん触れられるよう、通常のフットサルコートよりも小さく、けがをしにくい人工芝を敷いている。隣接地には雨天でも運動ができるスポーツ療育センターも併設されている。
フットサルを通して、上手に運動することがどういうことかを、感覚を刺激しながら学び、集団行動が苦手とされる子どもたちが社会性を身につける学習の場となると期待されている。
来年度以降は幼児クラス、中高生のクラス、大人のクラスを随時開講する予定。幅広い年齢層の発達障がい者向けのスポーツの場にしていくという。
子どもの発達科学研究所の片山代表理事は、「今回のフットサルの試みは、思いつきや経験則ではなく、きちっとした科学的根拠のある方法で発達障がいの子どもの心身の成長を促し、見守ることに重きを置いている。今後、一人一人の特性や成長段階に沿った丁寧な取り組みを支えていきたい」と語っていた。
公明市議が後押し
北原市議は2014年12月定例会質問で、発達障がいを含めた障がいのある児童・生徒が利用する放課後等デイサービスについて取り上げ、事業を展開する民間事業者のサポート体制の充実を主張。その後、民間事業者や片山教授らと交流を重ね、今回のフットサルコートのオープンを推進してきた。北原市議はオープン式典で祝福のあいさつを行った。









