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コロナワクチン そこが知りたい
子どもの接種
現在12歳以上が対象
原則、15歳までは保護者が同伴
子どもの新型コロナウイルスワクチンの接種は、有効性、安全性を厳格にチェックする薬事承認の手続きを経て、接種の日に満12歳以上の人が対象になっています。現在、国内で広く接種されているファイザー製とモデルナ製のワクチンについては、海外で生後6カ月〜11歳を対象にした臨床試験が実施されており、今後、対象年齢が広がる可能性があります。
12〜15歳の接種については、保護者の同伴が原則とされています。保護者が予診票に署名する必要もあります。ただ、中学生以上で、接種医療機関(接種会場)が保護者の同伴を必要としないとの案内がある場合、保護者が接種券に同封されている説明書を読み、予診票に署名すれば子どもだけで接種を受けられます。その上で予診票には、署名のほか保護者の緊急連絡先を記載することになっています。
大人と同様に、接種後には、発熱することなどがあります。その場合、日本小児科学会は「登校は避けて」と強調しています。「発熱は副反応だけが原因ではない可能性がある」ためです。日常生活に支障を来すほどの発熱や痛み、倦怠感、また接種後1週間以内の胸の痛みや息切れのほか、2、3日だるさが続く場合は、医療機関に相談するよう促しています。
同学会は、接種後の発熱が若年者ほど多く、20代では2回目接種後の半数程度に上るとの調査結果を踏まえ、子どもの接種は「学校が休みとなる前日に接種を行うことなどの配慮も必要」としています。