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渋谷に若者向け接種会場
予約不要 都が今月中に開設
都議会公明党が強力に推進
東京都は、新型コロナ感染が急拡大する若者へのワクチン接種を促進するため、今月下旬に、若者専用の接種会場をJR渋谷駅に近い勤労福祉会館に設置する。都は接種券と本人確認書類があれば、事前予約なしで接種を受けることができる方向で検討している。
対象は、一度も接種していない20代、30代を想定し、ファイザー製ワクチンを使用。1回目の接種の際に、2回目の予約を完了させることにしている。
都内の新規感染者数は高止まりしており、このうち約半数が20代、30代となっている。都は、都内3大学と連携して大学生らを対象とする大規模接種会場を設置しているが、若者へのワクチン接種を加速させる。
若者へのワクチン接種促進を巡っては、都議会公明党が6月の都議会代表質問や先の都議選における重点政策、さらに知事への緊急要望などを通じて、繰り返し要請してきた。
19日の都議会代表質問では谷村孝彦議員は、区市町村が40代、50代に進めるワクチン接種への強力な後押しに加え、「より若い世代の推進も重要」と主張。1日当たりの感染者数が多く、行動範囲も広い30代以下の若い世代への早期接種が「感染拡大を抑える重要なカギになる」と強調した。
答弁で小池百合子知事は「御党からの重ねてのご要望を受け」と述べた上で、都独自に、若者向け接種会場を設置することを説明した。