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コラム「北斗七星」
「思いの外、暖かく一安心」。そうした声が聞かれる。北海道胆振東部地震で被害の大きかった厚真、安平、むかわの3町では、先月末までに233戸の仮設住宅が完成した◆外観は、ごく普通のプレハブだが、中身は違う。二重サッシの内窓にはペアガラスを採用し、計3層で外気を遮断。天井や壁、床にグラスウールなどの断熱材を十分な厚さで施し、高気密、高断熱の構造に。本格的な冬を迎え、氷点下10度以下に冷え込むこの地域でも快適に過ごせる仕様となっている◆同様の建物を廊下でつないだ「福祉仮設住宅」も2カ所で建設中。特別養護老人ホームと障がい者施設が利用不能となり、今は各地の施設へ避難している入所者は合わせて約150人。全国初といわれる大規模な仮設住宅で、来年1月には再び共同生活が始まる◆家畜の世話が必要な酪農家などには、自宅の敷地内に設置できる移動型ハウスが用意された。一方、「農作業が始まれば、離れた田んぼに通うのは難しい」と話す仮設暮らしの農家も◆復旧・復興への第一歩である仮設住宅は、入居期間が原則2年間。損壊家屋の建て替えや修復には、建築業者の人手不足が影を落としており、新たな住環境を整える時間としては決して長くない。生活再建へ、被災者のニーズに即した支援が急がれる。(武)









