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2021年8月14日

コラム「北斗七星」

『武器よさらば』や『老人と海』などの小説で有名な米国のノーベル賞作家・ヘミングウェイの没後から今年で60年。装飾的な言葉や感情表現をそぎ落とした簡潔な文体が特徴とされ、名短編を教材にした学習書で英文を学び直す中高年も多いという◆ヘミングウェイは、「氷山理論」という文学技法を唱えた。目に見える氷山の一角から水面下に隠れている大きな部分を想像できるように、すべてを書かなくても読者はその奥にある、あらゆるものを感じるという考えだ◆コロナ禍の中で開催された東京五輪をテレビで観戦しながら、選手たちが積み重ねてきた厳しい練習や、運営スタッフの目に見えない苦労に思いをめぐらせた人も多いだろう。その努力が形となって報われた五輪の舞台には、大きな意義があったと改めて感じる◆五輪は言葉を超えたスポーツの世界だが、政治の世界も同じである。生活現場で要望を聞き、政策を練り上げ、粘り強く形として実現してきた公明党の闘いは、そのほとんどが不断のたゆまざる地道な活動から生まれてきたものだ◆一方、非現実的で薄っぺらい無責任な主張を安易に振りかざし、国民を惑わすような政党もある。価値観が多様化している複雑な現代社会だからこそ、目に見えるものだけに惑わされず本質を見抜く眼を養いたい。(祐)

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