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ワクチン・薬の開発後押し
感染症研究 BSL4施設を視察
長崎大学で山口代表ら
長崎大学のBSL4施設を視察する山口代表(左)ら=8日 同大学提供
公明党の山口那津男代表は8日、長崎大学坂本キャンパス(長崎市)を訪れ、危険度の高い病原体を扱える「バイオセーフティーレベル(BSL)4」の実験棟を視察するとともに、同大学の河野茂学長らから安全管理などに関する説明を受けた。秋野公造参院議員、党県議団の麻生隆団長、川崎祥司議員が同行した。
7月末に完成したこの実験棟は、エボラウイルスなど致死率の高い病原体に関する発症メカニズムの解明やワクチン・治療薬の研究・開発を目的とした最高度の安全実験施設。今年度中に実験機器などを搬入し、来年度以降、危険度の低いウイルスを使って試験的な稼働を進める予定という。
河野学長らは、「厚生労働大臣の指定を受けた後、本格稼働させたい。地域住民の理解を得ながら進めたい」と述べた。また国立感染症研究所や他大学と連携した研究・人材育成なども進める考えを示した。
実験施設の整備に向けては、公明党が国の感染症対策強化の観点から推進してきた。山口代表は、「いかなる感染症にも備えた研究やワクチン・薬の開発に期待したい。日本、世界に貢献できる施設となるよう後押ししたい」と述べた。