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コロナワクチン そこが知りたい
副反応
2回目後に症状出やすく
接種箇所の痛み、発熱など
市販薬の使用可 大半は数日で回復
現在、国内で接種されている新型コロナウイルスワクチンは、米ファイザー社製と米モデルナ社製の2種類です。厚生労働省によると、いずれも接種後に、打った箇所の痛み、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、発熱などが見られる場合があります。これらの大半は数日以内で回復します。
多くの副反応は、接種翌日に現れる頻度が最も高く、接種1回目より2回目の方が出やすくなります。2回目では、最初の接種で体にできた免疫の反応が起きるためとされています。
発熱や痛みが出た場合、必要に応じて解熱鎮痛剤を服用し様子を見ます。市販薬では、アセトアミノフェン、非ステロイド性抗炎症薬のイブプロフェンやロキソプロフェンなどが使用できます。ただ、妊婦や高齢者、薬でアレルギー反応が起きたことがある人などは主治医や薬剤師に相談しましょう。
また▽2日間以上熱が続く▽症状が重い▽ワクチンでは起こりにくいせきや咽頭痛、鼻水、味覚・嗅覚の消失、息切れなどの症状が見られる▽発疹が数日たっても軽快しない――といった場合には、医療機関などへの受診や相談を検討してください。
ごくまれに軽症の心筋炎・心膜炎の事例が報告されています。接種後4日程度の間に、胸の痛みや息切れが出た場合は医療機関を受診しましょう。
接種直後には、強いアレルギー反応であるアナフィラキシーが極めてまれに起こることがあります。厚労省によると、7月11日時点でファイザー製は100万回当たり6件、モデルナ製は同1件でした。接種会場では、医師がすぐに対応できるよう医薬品などを準備しています。
障がい残るなど健康被害に救済制度
一方、比較的よく起こる症状以外にも、ごくまれに、接種によって病気になったり、障がいが残ったりする健康被害が生じることがあります。その場合は予防接種法に基づく救済が受けられます。