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2018年12月13日

コラム「北斗七星」

来年のラグビーワールドカップ日本大会へ向け、日本代表を率いるジョセフ・ヘッドコーチが掲げたスローガンは「レジリエンス」である◆ラテン語の「跳ね返る」が語源とされ、「復元力」とか「抵抗力」と訳される言葉だ。「困難な状況でも正常な平衡状態を維持できる力」「ネガティブな出来事からの立ち直りを導く心理的特性」などと理解されている◆災害心理学や精神医学用語として最近、よく聞くようになった概念で、スポーツ分野への応用は珍しいが、ハードワークとタフな精神力が要求されるラグビーという競技に相応しい標語と言えよう◆「心が折れる」という慣用句がある。それは心を強固なものとイメージしての表現だ。対して、レジリエンスは「弾力性」「柔軟性」に富んだ「折れない心」を含意しており、ある種の楽天性、健康な「鈍感力」といったものに相通じている◆精神科医の斎藤環氏は著書『人間にとって健康とは何か』(PHP新書)で、現代医学は、病気の要因の除去から、健康の要因を支援・強化する医療へシフトしつつあると指摘し、ストレスを健康や成長への糧に変えていくレジリエンスに注目する。逆境を乗り越えて適応する能力としてのレジリエンス。その潜在的な特性を高めていく試みが、さまざまな分野で要請されている。(中)

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