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日本再生 自公政権で
経済立て直しに全力
コロナ対策 若い世代の接種推進
公明、ワクチン対応リード
確保や無料化の道を開く
宮崎の時局で山口代表
公明党の山口那津男代表は1日午後、宮崎市で開かれた党宮崎県本部(代表=重松幸次郎県議)の時局講演会に出席し、コロナ禍を乗り越え、日本経済の再生を果たすのは「自民、公明両党の連立政権しかない」と訴え、次期衆院選の勝利へ常在戦場の構えで臨む決意を力説した。
自公政権で国民の期待に応え、衆院選勝利をめざすと訴える山口代表=1日 宮崎市
山口代表は、新型コロナウイルスの感染が全国で急増する中で、2回のワクチン接種を終えた高齢者の割合が7割を超え、高齢者の重症化は少ない水準になってきたと指摘。ワクチンの効果が上がっているとして「64歳以下の若い世代に接種を進めていくことが大切だ。工夫して取り組みたい」と訴えた。
一方、24日から始まる東京パラリンピックの観客の有無に関しては、緊急事態宣言の期間と重なることから、「慎重に見極めなければならない」と述べた。
その上で、円滑な接種に向けて、公明党のネットワークを生かしながら「国と自治体との連携を密に接種の道を開いてきた」と力説。ワクチン確保から接種の無料化、後遺症が残った場合の補償を含めて予防接種法を改正したと報告した。
また、コロナ対応では、公明党の提案で政府・与党コロナ対策連絡会議が新設され、「与党と政府が意思疎通を図り、国民の声を踏まえて的確に取り組めるよう仕組みをつくった」と強調した。
ポストコロナを見据えた対策では「傷んだ社会や経済をどう立て直すかを示して政治を進めなければならない」と述べ、観光や飲食、宿泊、交通などの分野を支援する必要性を指摘。子育て支援に関して、「公明党は結婚から妊娠、出産、幼児教育から高等教育、社会に出るまでを一貫して支える『子育て応援トータルプラン』を示し、支援策の体系をつくりたい」との考えを示した。
衆院選に向けては「自公政権に代わる政権担当能力のある政権はない。国民に役立つ政策実行へ、自公で責任を果たしたい」と強調。その上で「公明党は比例九州・沖縄ブロックで4議席奪還をめざす」と訴え、絶大な支援を呼び掛けた。
政治とカネを巡る問題では、当選無効となった国会議員の歳費返納を義務付ける法改正に取り組むと強調。自民党と協議しながら「8月中には全体の合意をつくりたい」と語った。
時局講演会では、同県本部顧問の浜地雅一衆院議員があいさつ。来賓として米良充典・県商工会議所連合会会頭が出席した。金城泰邦市民活動局次長、吉田久美子女性局次長が必勝への決意を訴えた。
これに先立ち、山口代表は、河野俊嗣県知事や県内の経済団体などと意見交換し、高速道路網の早期整備や観光産業の再建などについて要望を受けた。