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67年来の悲願が実現
小さな集落に林道整備
山形・村山市
67年前からの悲願が実現――。山形県村山市で先日、林道・湯舟沢五十沢線が開通し、喜びが広がっている。
同市の山間部に位置し、かやぶき屋根の民家が点在する五十沢地区には7世帯10人が暮らしている。同地区と土生田地区を結ぶ林道の整備は1954年、五十沢地区を含む旧袖崎村が村山市に編入合併され、市制が施行された際の「合併の条件」だった。
公明議員、住民と共に粘り強く推進
しかし、林道構想は浮上しては消え、一度も具体化することはなかった。住民は市役所など中心部に行く際、隣接する尾花沢市を経由。同地域には「林道は災害時の避難路としても必要だ。一日も早い整備を」との声が根強かった。思いを受け止めた公明党の秋葉新一市議は、住民らと共に粘り強く市、県、国へ林道整備を働き掛けてきた。
開通式の席上、志布隆夫市長は「この林道は、林業振興と銀山温泉、湯舟沢温泉を生かした観光促進に貢献する」と期待を寄せた。
上五十沢地区の星野弘一地区長(82)は「67年来の住民の願いがかなった」と笑顔を見せる。また、袖崎まちづくり協議会の石川栄作会長(67)は「秋葉市議が本当に頑張ってくれた。父の代からの取り組みが実り、うれしい」と語った。
秋葉市議は「これからも住民と力を合わせ、防災と産業振興に林道を活用したい」と決意している。