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コラム「北斗七星」
10年前の今ごろ、沿岸の被災地には、うずたかく積まれた、がれきの山が連なっていた。現在、新しい街や復興祈念公園、農地へとよみがえった光景を見ると奇跡にすら思える◆東日本大震災により岩手、宮城、福島の3県で発生した震災がれきは2000万トン超。3県の被災市町村が通常出す一般廃棄物の約20年分に当たる。政府は、岩手、宮城の震災がれきの広域処理を全国の自治体へ要請したが、風評による反対で受け入れは進まなかった◆こうした中、東北以外の自治体で最初にがれきを受け入れたのは、東京都である。その環境を整えたのは都議会公明党だ。発災直後から何度も現地を調査し、都知事への要望や議会質問を通して、がれき処理の支援を働き掛けた。広域処理は、都が突破口となって各地へ広がり、がれきの処理が加速。復興が大きく前に進んだ◆都の支援は枚挙にいとまがない。例えば、津波に伴う大規模火災が発生した宮城県気仙沼市で、消火活動と住民救助に貢献したのは東京消防庁のハイパーレスキュー隊である。都議会公明党の提案で、全国に先駆け創設されたものだ◆「公明党が都政の要であるからこそ防災・減災・復興を前進させることができる」(井上義久副代表)。都議会公明党の躍進が命を守る政治を進める。全員当選を勝ち取りたい。(川)