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2018年12月6日

「住民の声が行政に届いた」

北海道地震3カ月 札幌市清田区
公明、被災者に寄り添い支援

丹野会長と意見を交わす竹内市議(右)=3日 札幌市清田区

住み慣れたわが家だが、引き戸はピタリと閉まらない。トイレのドアは、油断をすると勝手に開いてしまう。食卓に置いた麺類は、つゆがこぼれそうになる。「傾いてしまったことで、まるで体が休まらない」。札幌市清田区美しが丘地区に住む今野美加さんは、ため息をついた。

同地区は、3カ月前のきょう6日発災した北海道胆振東部地震で震度5強の揺れに見舞われた。隣接する里塚地区と比べ、「全壊」「半壊」などの判定を受けた家屋は少なかったが、地盤の液状化被害は小さくなかった。

閉まらなくなった引き戸など、被害状況を説明する今野さん=5日 札幌市清田区

「行政による支援などについて特に説明もない。今後どうなってしまうのか」。震災直後から区内をくまなく歩いていた公明党の竹内孝代市議の元には不安を訴える声が届いた。震災3日後、竹内市議から連絡を受け、その後も継続して市の支援制度や生活支援情報などを提供してもらってきた今野さんは、「一人に寄り添う姿に、元気づけられた」と感謝する。

「困っている全ての人に支援が行き渡るように」。さまざまな課題の解決へ向け、党市議団としても全員で現地を調査。地元・羊ケ丘町内会の丹野勝会長らから実情を詳しく聞き、市に対する緊急要望には同地区への支援項目を盛り込んだ。その結果、「一部損壊」の住宅を修理する際に、義援金を配分することを市独自に決めた。

丹野会長は「発災当初は、住民の間に“取り残された”という気持ちがあった。公明党の迅速な行動で、住民の声が行政に届いた」と強調。その一方で、「本格的な冬の到来を前に、生活再建への不安は尽きない」と、さらなる支援強化を求めた。竹内市議は「これからも“小さな声”に耳を傾け、一人一人に安心を届けたい」と語った。

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