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自由貿易促進を確認
多国間連携へリーダーシップ
山口代表、シンガポール外相と会談
シンガポールのバラクリシュナン外相(右端)と会談する山口代表=3日 公明会館
公明党の山口那津男代表は3日午後、東京都新宿区の公明会館で、シンガポールのビビアン・バラクリシュナン外相らの表敬を受け会談し、自由貿易の促進などについて意見を交わした。遠山清彦国際委員長(衆院議員)が同席した。
山口代表は、自由貿易の促進について、「日本とシンガポールは基本的な価値観を共有する国だ。自由貿易こそ両国の旗印にしなければならない」と強調。バラクリシュナン外相は、「(自由貿易の促進に)異論はない。世界貿易機関(WTO)の役割や保護主義の台頭を防ぐ意味で日本と同調している」と応じた。
山口代表は、多国間連携による自由貿易の重要性に触れ、日本が環太平洋連携協定(TPP11)などを通じて「グローバルな流れを推進してきた」と力説。
バラクリシュナン外相は「TPP11の合意形成に日本のリーダーシップが遺憾なく発揮された」と述べた。その上で、日中韓やインド、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国など16カ国が交渉している「東アジア地域包括的経済連携」(RCEP)についても、合意形成に果たす日本の役割に期待を寄せた。
北朝鮮問題での協力も確認し、山口代表は「両国の強い絆の下、国際社会にも貢献したい」と述べた。