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2021年6月12日

都議会公明党の重点政策「チャレンジ8」

駅ホームドアで命を守る

東京都議会公明党は7日に発表した都議選の重点政策「チャレンジ8」で、駅のホームからの転落を防止する「ホームドア」の整備拡大を掲げている。中でも重視するのは、都立盲学校の周辺など、視覚障がい者の利用が多い駅への優先的な整備だ。実現を求める関係者らの声とともに、都議会公明党の取り組みを紹介する。

都立盲学校
最寄り駅への設置必要

ホームから転落した経験がある全盲の男性(左)。ホームドアの整備拡大を願っている=9日 都内

都内全域から68人の生徒が学ぶ都立文京盲学校(文京区)。同校は高等部単独の視覚障害特別支援学校で、国家資格のあん摩マッサージ指圧師や、はり師、きゅう師を養成する専攻科(職業課程)を設置し、多くの生徒が資格取得をめざして学習している。

最寄り駅の一つにJR飯田橋駅があるが、ホームドアは設置されていない。早期整備を駅側に求めてきた同校の木村利男校長は、「見えない、見えにくい不安を抱えながら、生徒たちは希望の進路を実現しようと学んでいる。その基盤となる通学の安全・安心を確保するために、ホームドアの設置が必要」と強調する。

実際に、「視覚障がい者の約4割がホームから転落した経験がある」(日本盲人会連合によるアンケート)との調査結果もある。

都内で針・マッサージの治療院を経営する全盲の男性(56)は中学生の時、通学中に電車のドアの位置を誤って車両の連結部に転落し、数メートル引きずられながらも九死に一生を得た経験を持つ。

白杖を自在に操る今も、恐怖心から電車にだけは一人で乗れない。「あの時、ホームドアが付いていれば」。一日も早い整備の拡大を願っている。

7駅で未設置

都立盲学校最寄り駅の設置状況

ここ数年で都内のホームドア整備は加速している。整備率は30.1%(2013年度)から45.7%(19年度)へと拡大し、地下鉄では8割の駅が導入している。一方、全4校ある都立盲学校の周辺に限れば、最寄りの14駅のうち、半数の7駅は未整備のままだ。

当事者の声もとに訴え
優先整備へ都が方針転換

「駅の規模によらず、視覚障がい者の利用が多い駅こそ優先的にホームドアを設置するべきだ」

2017年3月の都議会予算特別委員会で公明党の東村くにひろ幹事長(都議選予定候補=八王子市)は、盲学校に子どもを通わせる一人の母親から寄せられた切実な声を紹介。独自に調査した盲学校4校の周辺駅の実態を示し、早期整備を迫った。

都はこれを受けて方針を転換。利用者10万人以上の大きな駅に特化した従来方針の見直しを決めた。駅の利用者数だけでなく、利用する人の特性も考慮した整備のあり方を検討し、19年9月に「優先整備の考え方」を公表。盲学校の最寄り駅などを含むホームドアの整備計画作成を鉄道事業者に求めた。

20年度からは事業者への設置補助制度が拡充。補助の対象を利用者10万人未満の駅にも広げ、1ホーム当たりの補助上限額も3000万円から4000万円に増額した。

現在、ホームドアが未設置の盲学校の最寄り駅のうち、JR飯田橋、八王子、西八王子の3駅では整備予定が発表されている。5月20日には、都と各鉄道事業者が課題や技術的な方策を話し合う初の検討会が開催され、本格整備への流れが勢いを増している。

検討会の設置は、都議会公明党の強い主張で実現した。次の4年間でさらにホームドアの整備を拡大し、特に視覚障がい者が多く乗り降りする利用者10万人未満の駅への優先的な取り付けをめざす。

相次ぐ死亡事故、対策急いで

東京都盲人福祉協会 笹川吉彦会長

目が不自由な私たちにとって、ホームドアは一番の安全設備です。安心感が全く違います。東京でも徐々に整備が進んできましたが、残念なことに、昨年度は都内で4人の視覚障がい者がホームから転落して命を落としました。

特に、ホームの片側だけに設置されている駅は危険です。見えない立場からすれば、片側にホームドアがあれば当然、「反対側にもある」と考えがち。思い込みが転落につながった事例もあります。両側への完全な整備に向けて都議会公明党に頑張ってほしいです。

ホームドアという物理的な支援と同時に、「大丈夫ですか」という周囲からの声掛けほど、私たちにとって心強いものはありません。何気ない声掛けが習慣になるような、心のバリアフリー社会を実現してほしい。公明党に期待しています。

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