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ワクチン接種加速へ工夫重ねよ
企業・大学 医師確保に支援必要
「職域」の申請受け付け開始
2回完了後の行動指針 明示を
記者会見で山口代表
政府は8日、企業・大学などの単位で新型コロナウイルスワクチンの接種を行う「職域接種」の申請受け付けを開始した。公明党の山口那津男代表は同日午前、衆院第2議員会館で行われた記者会見で、職域接種がワクチン接種の加速につながるよう医師、会場の確保で支援を行うとともに、中小企業の接種体制で工夫を重ねる必要性を指摘した。
山口代表は、5日に東京の大規模接種センターで自身の1回目となる接種を行ったと報告。その上で、大規模接種センターや企業・大学での接種が進むことで各地域で接種を担う自治体の負担が軽くなり、全体として接種が促進されるとの見解を示した。
職域接種の加速化に向けては、自力で接種体制を整備できない中小企業に対し「商工会議所などが接種の場を設けることに期待が寄せられている。中小企業が共同して(同一会場で)1000人を超える単位の接種を考えても良いのではないか」と強調。職域接種で活用するワクチンの供給では、「今後どう供給されるか情報提供が行われる必要がある。ワクチン供給と相まって、マンパワーや場所の見通しが立つのではないか」と語った。
また、山口代表は、2回接種が完了した人が増えてきた現状を踏まえ、「免疫が整うまで一定の時間がかかる。マスク、外出などについて分かりやすい行動指針を国民に示す必要がある」との考えを示した。
当選無効となった国会議員の歳費返納を義務付ける法改正では、「合意をつくり、民意に応えるのが公明党だ。肝心なのは自民党の対応。今国会での合意へ自民党も努力してもらいたい」と強調した。
収賄などの罪に問われた衆院議員の秋元司被告が保釈され、政治活動を続ける方針を示したことには、「国民がどう受け止めるか考慮するのも政治家の務めだ。謙虚に受け止めてもらいたい」と力説した。
立憲民主党の衆院議員が同党の会合で「50歳が14歳と同意性交で捕まるのはおかしい」と発言したことには、「同意があるから良いというレベルではない。極めて不見識な発言だ」と批判した。