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円滑接種へ「自治体工夫集」
公明の主張受け政府、首相官邸HPに掲載
政府は、新型コロナウイルスワクチンの円滑な接種へ各自治体の取り組みを後押ししようと、首相官邸のホームページ(HP)で自治体の先行事例をまとめた「自治体工夫集」の掲載を始めた。
工夫集では、医療従事者の確保や効率的な接種、予約体制、大規模接種会場といったテーマごとに先行事例を示した。
例えば、医療従事者の確保では、医師の指導の下、研修医のチームを接種会場に派遣し、接種の担い手を増加させた奈良県の取り組みなどを紹介。効率的な接種体制では、医師が接種会場内を巡回して接種を行った結果、高齢者が会場内を移動する方法と比べて約2倍以上も効率が上がった東京都調布市の取り組みを掲載した。
円滑なワクチン接種を巡っては、5月21日の衆院議院運営委員会で公明党の佐藤英道氏が政府に対し「自治体の有効な事例について、全国に情報提供を行うべきだ」と要請。西村康稔経済再生担当相は「地域の創意工夫が円滑に進むよう国がしっかりと支援していきたい」と答弁していた。