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共生社会構築へ一歩
課題克服の議論深めよ
山口代表 外国人材受け入れ拡大で
公明党の山口那津男代表は29日午前、東京都新宿区の党本部で開かれた中央幹事会であいさつし、外国人材の受け入れ拡大に向けて新たな在留資格を創設する出入国管理法改正案について、同日から参院法務委員会で本格的な審議が始まったことに触れ、「国際社会との共生を踏み出す重要な制度だ。どう課題を克服し、運用を安定的なものにするか議論を深めたい」と力説した。
山口代表は、参院での入管法改正案の議論について、衆院審議で自民、公明の与党両党と日本維新の会が協議して一部修正の上、可決され参院に送付されたことや、野党側の一部が参院で対案を提出したことなども踏まえ、「対案や修正案が出されて、建設的な議論が深まり、合意が幅広く形成されることが重要だ」と強調した。
さらに、大島理森衆院議長が同法改正案の成立後、施行(来年4月)前に制度設計の詳細を国会に報告させる考えを与野党に示したのを受けて、衆院本会議で同法改正案が採決、可決された経緯があると指摘。公明党としても「丁寧な質疑の上に円満な結論が出せるよう力を合わせていきたい」と述べた。