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コラム「北斗七星」
高齢者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が本格的にスタートした。予約開始日には、各地で申し込みが殺到し混乱も生じた◆東京のある女性区議に聞いたところ、区民から予約方法の問い合わせや、電話がつながらないといった訴えがひっきりなしに寄せられたという。最初の予約時はワクチンも少なく、申し込みしにくいが、受付数が順次増えるので必ず接種できることなどを区議が丁寧に説明したところ、相手の人も納得し安心したそうだ◆独り暮らしの高齢者など、接種に関する行政の情報が正確に伝わりにくいケースも多い。誰にも分かりやすい情報の発信が求められる◆公明党は今、全国の議員が、ワクチンの円滑な接種に向けて行動している。それぞれの地域で問題点を洗い出し、「予約システムの強化を早急に」「役場の窓口で予約を代行するサポートを」「自力で移動が困難な人のためにタクシーを活用して支援をすべき」など、さまざまな改善を行政側に要望している◆政府は7月末までに高齢者のワクチン接種を終える方針を示したが、約15%の自治体は8月以降にずれ込むとしている。公明党はそうした地域でも、どうすれば迅速に接種が行えるか、課題を調査し、接種体制の強化に取り組む。今こそ公明党の持てる力が発揮される時だ。(千)