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2021年5月8日

息子の豊さん、気持ち良く入浴

福岡市

豊さんを見守る(左奥から)楠、大坪真由美の両議員

「夏場に、週1回しか入浴できない状況が普通だと思いますか?」。寝たきりの息子を持つ母親の切実な声が届き、福岡市で今年度から、重度障がい者入浴サービスが拡充された。

この入浴サービスは、家庭での入浴が困難な重度身体障がい者の健康の保持などを目的に、移動入浴車を派遣する事業。従来は、月の利用上限が5回、年間の利用上限が60回だった。それが今回、月の上限が撤廃され、年間の上限も78回に拡充された。これにより、夏場に多く利用するなど、状況に応じた利用が可能となった。

福岡市西区に住む西頭京子さんの息子・豊さん(31)は、生まれつき難病を持っている。約2年前に心肺停止になってからは、24時間ずっと呼吸器を付けて生活。入浴時は同事業を使い、看護師ら数人にサポートしてもらっている。これまでは、週1回程度しかサービスを利用できず、汗をかきやすい夏場は衛生的に良い状況とはいえなかった。京子さんは「夏場の利用を増やせないか」と、県肢体不自由児者福祉連合会の服部美江子副会長に相談した。

昨年8月、公明党福岡県本部の政策要望懇談会で、服部副会長からこの問題を聞いた党市議団の楠正信議員は、すぐに実態を調査。市に対し、入浴回数の充実と月の上限の撤廃を強く訴え、今年3月の定例議会で2021年度からの拡充が決まった。「素早く対応してくれた。公明党なら動いてくれると信じていた」。服部副会長が語る。

気持ち良さそうに湯に漬かる豊さんを見守りながら、京子さんは「入浴サービスを使うみんなが待ち望んでいた。本当にありがたい」と微笑んでいた。

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