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地域のために“一人”議会で奮闘してます
市町村議会で“一人”奮闘する公明党女性議員を紹介します。今回は、神奈川県大井町の伊藤奈穂子議員と佐賀県みやき町の目野さとみ議員です。
県内初、子ども医療費18歳まで助成
神奈川・大井町 伊藤奈穂子議員
党員の栗山さん(右)、猿橋浩子さん(中)から、子育て支援の充実で声を聞く伊藤議員
神奈川県の南西部に位置し、鎌倉時代から「大井の庄」と呼ばれ、歴史的な遺産が残る大井町。全体の6割が丘陵地で、温暖な気候により、ミカンなどの作物を中心とした農業が行われている。ここで伊藤奈穂子議員は、町民のために日々奮闘している。
2012年の初当選直後、アレルギー疾患の子どもを持つ親から、「通院や入院に費用がかかるので、子ども医療費助成の対象年齢を拡充してほしい」との相談を受けた。13年12月の定例会で取り上げるなど一貫して推進し、6歳までだった対象年齢を段階的に拡充。16年4月には中学3年生まで広げた。さらなる拡充を訴えた結果、19年4月には、県内初となる18歳までの助成が実現した。
また、図書ボランティアを行う党員の栗山世紀子さんとその友人から「図書室に学校司書を配置できないか」との要望を受け、議会質問などを通じて訴えてきた。その結果、今年4月から町内の全小中学校に学校司書の配置が実現。栗山さんは「すぐに行動してくれ、頼りにしている」と絶大な信頼を寄せる。
このほか、産婦健診の助成、産後ケア事業の拡充、災害時用としてアレルギーに対応したアルファ化米の備蓄、防犯カメラの設置、公園に多目的トイレの新設、町内のマンホールのデザインを図柄化した「マンホールカード」の作成などをカタチにしてきた。
「今後は、高齢者や障がい者福祉を充実させ、誰もが輝く社会の実現に力を注ぐ」と、伊藤議員の決意は固い。
コロナ禍 、全世帯に3000円クーポン配布
佐賀・みやき町 目野さとみ議員
地域の課題解決に向け、住民の(右から)安永正敏さん、松尾さん、松本智恵子さんと懇談する目野議員
佐賀県東部に位置する人口約2万5000人の、みやき町。町内には、九州最大の河川である筑後川が流れ、のどかな田園風景が広がる。この地で、防災対策や通学路の安全確保など、地域の課題解決に奮闘しているのが目野さとみ議員だ。
「一人の声を大切に」をモットーに掲げ、町民一人一人の声に耳を傾けてきた。昨年の豪雨で浸水した山田地区の住宅街に排水路を整備したほか、見通しの悪い中原地区の道路に自動車の減速を促す路面表示を施すなど次々と町に対策を要望し、改善してきた。
住民の松尾安子さんは「相談すれば、すぐに動いてくれ、頼りになる存在」と厚い信頼を寄せる。
子育て世帯向けの母子手帳アプリ「みやっきー」の導入や、町の議会だよりにSDGsのロゴマークの明記を実現。また、1世帯当たり3000円のクーポンを全世帯に配布し、コロナ禍の生活を応援する政策も推進した。
毎朝、通学路に立ち、子ども見守り隊の一員としても活動。子どもたちが気持ちよく登下校できるようにと、通学路に捨てられた空き缶やペットボトルのごみ拾いも行っている。
現在は、コロナワクチンの接種を前に「困っていることや不安なことはないか」と歩いて回る毎日だ。4月の1カ月間で、約200軒の町民宅に訪問。“公明議員のいない空白区”の上峰町や吉野ケ里町にも出向き、党員から相談や要望を受けることもしばしばだ。「大衆とともに」の立党精神を胸に、今日も笑顔で駆け回る。