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コラム「北斗七星」
葬儀の後の役所での手続きは実に煩雑だ。個々の状況によって違うが、最低でも5~7つ、多い場合は30以上の届け出に10以上の窓口を回る◆こうした手続きを、一括して手助けする窓口の開設が、静かに広まっている。その先鞭は大分・別府市。2016年5月に「おくやみコーナー」をスタート。今年に入り三重・松阪、愛媛・松山、兵庫・三田、神奈川・大和の各市が同様な窓口を開設した◆別府市のコーナーでは、まず「お客様シート」に死亡者の氏名や生年月日などを書き込んでもらう。職員がデータを入力すると、必要な手続きが導き出され、関係書類が一括して作成される。遺族は、どの課でどんな手続きをするのかを記した一覧表を基に説明を受け窓口へ。死亡者の情報を伝えられた各窓口では事前に準備。窓口では「お待ちしていました」と迎えられる。体が不自由な場合は、職員がコーナーに出向くことも◆これによって、必要な時間は「3~5割は短くなったのでは」と担当者は語る。人口約12万。利用件数は今年度1500近い。これを3人の専任者が担当。大がかりなシステム改修もなし。自前での書式作成と関係部署への徹底によって運用している。市民の負担軽減への熱意と知恵が、行政改革の源であることを改めて思い知らされた。(繁)









