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全国民分の確保は朗報
記者会見で山口代表
ファイザー製ワクチン追加供給
自治体への配分 確実に伝えよ
参院広島再選挙 与党勝利へ訴え抜く
公明党の山口那津男代表は20日午前、衆院第2議員会館で記者会見し、菅義偉首相が米製薬大手ファイザー社と新型コロナウイルスワクチンの追加供給で合意したことを評価した上で、「確実にどれぐらいの量が自治体に届くのか伝えることが大事だ」との考えを示した。山口代表の発言は大要、次の通り。
【新型コロナ対策】
一、(ワクチン確保について)菅首相が訪米中にファイザー社のCEO(最高経営責任者)と電話会談し、ワクチンの追加供給で合意し、国民全員に行き渡る分を9月までに確保できるめどが立ったのは朗報だ。その努力を評価したい。その上で、確実なワクチンの入手・配布が国民の望むことだ。それに向け、政府は一層努力してもらいたい。
一、(大阪府などへの緊急事態宣言の発令について)新型コロナ対策の「まん延防止等重点措置」適用から2週間程度で効果が表れるといわれるが、大阪では変異株の割合が非常に高く、感染が拡大している。一方で、重点措置を取った仙台市では感染が減っているようにも見える。こうした実態を専門的見地から客観的に分析し、どういう措置を取ったら効果が表れるかを見極め、国と自治体が連携して、社会の不安や混乱を最小限にとどめる対策を検討してもらいたい。
【参院広島再選挙】
一、政治とカネの問題に対し厳しい反省とおわびを伝えなければならない。だからこそ、今回、自公が擁立・推薦した候補は、襟をただして政治を立て直し、国政への信頼を取り戻す資質を持った人だ。また、政策を実行し、国民の期待に応えられる能力・素養も備えている。こうした訴えを丁寧に広島で浸透させていくことが大事だ。最後の追い込みで追い付き、追い越せるよう残された時間で全力を集中したい。
【参院選挙制度改革】
一、(参院選「1票の格差」是正などを話し合うため、与野党が設置で合意した参院改革協議会について)選挙制度のあり方を積極的に議論すべきだ。前回の参院選で最高裁は選挙制度改革に向けた参院の努力をギリギリのところで評価し、「合憲」の判断を出した。最高裁の判断に甘えるのではなく、参院として投票価値の公平・平等を実現する制度を積極的にめざすことが大事だ。公明党は、かねてから主張している「大選挙区制」がふさわしい制度だと改めて訴えたい。
【東京五輪・パラリンピック】
一、先の日米首脳会談で首相から開催の意欲が示され、バイデン米大統領からも支持が得られた。あらゆる困難を乗り越えて開催できるよう与党として支えたい。もちろん、感染拡大を防止するため最大の対応をしたい。