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2021年4月21日

コラム「北斗七星」

沖縄・慶良間諸島沖で、つがいのクジラが北斗子の船にじゃれついてきたことがある。太平洋最北部から約1万キロを旅し、交尾、出産のため日本近海に現れる。10から39ヘルツの周波数で歌い、仲間とやり取りするそうだ◆だが、52ヘルツで歌うクジラがいるという。「世界一孤独」とされ、声は群れに届かない。大分県沖に迷い込むという話から着想した町田そのこさん(福岡県在住)の『52ヘルツのクジラたち』が、今年の本屋大賞に輝いた。心に傷を負い、大分の海辺で暮らし始めた女性・貴瑚と、親から虐待を受け、言葉を失った少年・愛。二人の出会いを柔らかな筆致で描く◆愛は母から「ムシ」と呼ばれていた。貴瑚は自らも慰められた52ヘルツの鳴き声を彼と聴きながら、心の声に耳を傾けるのだった。性的少数者やヤングケアラーの苦悩も紡がれる◆コロナ禍で人との距離が遠くなった分、小さな声を聞き逃してはいまいか。公明党の使命は、一段と重い。柔軟剤などの「香害」に苦しむ女性が全佐賀市議に手紙を出した。反応したのは、公明議員だけだった。本年度、県の啓発ポスターが作成される。福岡市では、重度障がいで寝たきりの息子を持つ両親の訴えが実り、入浴介護の回数が増えた◆公明党のモットーは「小さな声を聴く力」。声なき声に心耳を澄ます時である。(也)

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