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2018年11月15日

【主張】バイオ燃料 温暖化防止へ航空機に導入進めよ

トウモロコシや大豆など、主に植物を原料とするバイオ燃料。石油などの化石燃料と同じく、燃やせば温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)を排出するが、植物は光合成により大気中のCO2を吸収しており、燃やして排出された分は元に戻るだけで大気中のCO2は増えない(カーボンニュートラル)とされる。

それ故、バイオ燃料は、地球温暖化を防止する再生可能エネルギーの一つとして期待されており、日本も積極的に導入すべきである。

特に、バイオ燃料で航空機の運航を実現する官民共同の計画が進んでいることに注目したい。そのための燃料を製造して実証実験する日本初の施設が、今月完成した。

具体的には廃食油にミドリムシを混ぜて燃料を造る。ミドリムシは動物のように動くが光合成も行う微細藻類だ。東京五輪が開催される2020年までの実用化をめざす。

そもそも航空機にバイオ燃料を導入することは、国際的な潮流となっている。

16年の国際民間航空機関(ICAO)総会では、急増する航空輸送によるCO2の排出量について、20年の水準を維持することで加盟国(日本を含む192カ国)が合意した。

そのための具体策として有望視されているのが、バイオ燃料の導入である。米国、欧州連合(EU)加盟国、カナダ、オーストラリアのほか、中国やインド、シンガポール、タイといったアジア諸国でも実用化が進んでいるが、残念ながら日本は大きく出遅れている。

日本の経産省が、航空機へのバイオ燃料の導入に向けた検討会を立ち上げたのは15年7月。ミドリムシの研究や製品開発を手掛けるバイオ燃料ベンチャー企業などと協力し、バイオ燃料で航空機を飛ばすための計画が今、本格的に動き出そうとしている。

従来のバイオ燃料の原料であるトウモロコシや大豆の場合、森林を伐採して農地にしているケースもあり、CO2をむしろ増やす皮肉な事態を招いている。

ミドリムシを主原料とするバイオ燃料は、そうした問題を引き起こさない。日本発の新しいバイオ燃料として世界にアピールできるだろう。

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