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2021年4月1日

【主張】デジタル教科書 導入進め子どもの学び支えたい

きょうから新年度。進学・進級する子どもたちは、新たな学びに胸を膨らませているだろう。一人一人がその可能性を開くことができるよう、教育環境の整備を着実に進めたい。

その一環として、教科書に関する注目すべき動きがあった。文部科学省の有識者会議は、デジタル教科書を2024年度から本格導入するよう求める中間まとめを先月公表した。

デジタル教科書は、紙の教科書の内容をタブレット端末などにダウンロードして利用する。

紙の教科書と大きく違い、文字や図表、写真を容易に拡大できるほか、文章を読み上げる機能があり、動画を見ることもできる。重要な箇所に線を引けるのは紙の教科書と同じだが、何回でも引き直すことができ、線を引いた箇所を抜き出して端末内に保存することも可能だ。

こうしたデジタルならではの特性や機能によって、学習効果を高めることが期待されている。また、障がいなどで読み書きが苦手な児童・生徒の学習を支える上でも、デジタル教科書の役割は大きい。

公明党は、デジタル教科書の必要性を訴えており普及させたい。

そのためには解決すべき課題がある。

まずは紙の教科書の扱いだ。記憶の定着や深い理解には紙の方が優れているとの研究結果がある。また、保護者などからは、デジタル教科書が視力に与える影響を懸念する声も上がっている。

このため中間まとめでは、今後行われる予定の実証研究事業を踏まえ、さらに検討を進めるよう促している。紙の教科書との併用も含め、子どもにとって最適の活用方法に知恵を絞る必要がある。

また、義務教育における紙の教科書は無償化されているが、デジタル教科書は今のところ有償だ。この点も論議を深めねばならない。

教員に対する取り組みも重要だ。デジタル教科書の活用方法について研修の機会を十分に確保すべきである。先行して導入している自治体のノウハウを共有することも役立つ。教員が自信を持って使えるよう政府はサポートに努めてもらいたい。

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