公明党トップ / ニュース / p155355

ニュース

2021年3月26日

コラム「北斗七星」

「天下、真におそるべき者なし。ただおそるべき者は東湖一人のみ」。14日放映のNHK大河ドラマ「青天を衝け」で、西郷隆盛も敬愛したという水戸藩の学者・藤田東湖が、1855年の安政江戸地震で圧死したシーンがあった◆10年前の東日本大震災発生時、茨城大学に在職中だった歴史学者の磯田道史氏は、水戸市内にある東湖の墓に駆け付けた。墓石は無残な姿で倒れており、「『死んでまで地震の被害を受けるのか』と哀しくなった」(中公新書『天災から日本史を読みなおす』)という◆同氏が防災史を研究するのにはプライベートな理由がある。母方の家系が徳島県沿岸部の現牟岐町の出身。母は2歳の時に1946年の昭和南海地震に遭遇し、幼い足で山に上って津波から逃れた◆東日本大震災後も大規模災害が相次ぐ日本。自分たちは、震災「後」ではなく、災害と災害の「間」を生きている“災間”という捉え方を同氏は提唱している。「何より重要なのは子どもたちへの防災教育だ」(4日付読売)とも◆徳島県鳴門市教育委員会は、普段の学習に防災の視点を取り入れたガイドブックを作成。算数の授業で津波の速さを学んだり、社会科で避難所までの道を確認する“まち探検”などの事例を紹介している。一人一人が日常の中で防災意識を向上させたい。(祐)

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

定期購読はこちらから

ソーシャルメディア