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「安心して通行できる」
当事者の声受け点字ブロック
善意の付き添いが契機
大阪・八尾市
整備された点字ブロックの前で喜び合う南方市議(右)と横田さん
大阪府八尾市にある近鉄八尾駅前の歩道に点字ブロックがこのほど敷設され、視覚障がい者の横田久則さん(56)と、設置を推進してきた公明党の南方武市議が喜び合った。
横田さんは、よく同駅を利用するが、悩みがあった。それは、駅前の点字ブロックが途中で途切れており、方向が分からず道で迷うことだ。2019年、点字ブロックが途切れる箇所で困っていると、ある男性が声を掛け、手助けしてくれた。その人が議員初当選前の南方市議だった。南方市議は横田さんに付き添い、話を聞く中で点字ブロックの整備の必要性を知り、当選後すぐに市に対策を要望。その結果、点字ブロックは整備された。
横田さんは「小さな声に耳を傾け対応してくれたおかげで、安心して通行できるようになった」と話していた。