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脱炭素実現の“切り札”
九大副学長佐々木氏 水素の利活用巡り講演
党地球温暖化対策推進本部
佐々木副学長(右端)から見解を聞く党推進本部=10日 参院議員会館
公明党地球温暖化対策推進本部(本部長=石井啓一幹事長)は10日、参院議員会館で、九州大学の佐々木一成・副学長兼水素エネルギー国際研究センター長から、政府が脱炭素社会実現の「切り札」と位置付けている水素戦略の現状と課題に関する講演を聞いた。
会合の冒頭、山口那津男代表は、脱炭素社会の実現について、公明党の主張で菅政権発足時の連立政権合意に盛り込ませるなど、政府に働き掛けてきたと力説。クリーンエネルギーの重要な鍵となる水素の可能性について「公明党の議員で共有し、これからの推進力にしていきたい」と述べた。
佐々木氏は、二酸化炭素を排出しない水素の利活用について、発電だけでなく、燃料として運輸や産業など幅広く活用でき、社会全体の脱炭素化をめざす上で欠かせないと強調。今後は、水素を大量に供給できる体制整備が重要だと述べた。