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2021年3月8日

【主張】海洋プラごみ対策 東南アジア諸国への支援が重要

世界各地から大量のプラスチックごみ(プラごみ)が海に流入することで、ウミガメや海鳥などがプラごみを飲み込んで窒息死するなど、海洋生物に悪影響が及んでいる。

また、海に漂うプラごみは風や紫外線によって粉々に砕け、直径5ミリ以下のマイクロプラスチックとなる。これを魚や貝などが食べ、体内に有害物質を蓄積し、人体にも影響する恐れがある。

こうしたプラごみによる海洋汚染は、今や国際社会の優先課題の一つである。その解決には、東南アジア諸国の取り組みが不可欠だ。実際、東南アジアの国々が、海に流入するプラごみの主な排出源となっている。

国連環境計画(UNEP)などに頻繁に参照される、米ジョージア大学のジェナ・ジャンベック准教授らの研究チームがまとめた推計によると、世界の中で海に流入するプラごみの排出量が最も多いのが中国で、次いでインドネシア、フィリピン、ベトナムと続き、上位10カ国中5カ国を東南アジア諸国が占める。

注目されているのが、東南アジア諸国連合(ASEAN)を日本と中国、韓国が支援する「ASEAN+3海洋プラスチックごみ協力アクション・イニシアティブ」という枠組みである。

先月24、25日の2日間、日本とインドネシアの共催で、同枠組みの下、東南アジア諸国のプラごみの管理と排出量の削減に向けた能力を強化するための研究集会が開かれ、日中韓やASEAN加盟国の政策担当者など約100人が参加した。

その研究集会では、インドネシアのスラバヤ、ベトナムのダナン、タイのナコーンシータンマラート、マレーシアのクアラルンプールの4都市を選出し、人工衛星などでプラごみの排出の様子を監視するとともに、自治体関係者にプラごみの再利用のノウハウを学ばせる研修なども実施することが決まった。

東南アジア諸国では、大量に発生するプラごみの処理が追いつかず、行き場を失って海に捨てられている。日本は、プラごみの処理や再利用で優れたノウハウを持つ。日本のノウハウを伝え、東南アジア諸国のプラごみの処理能力を向上させたい。

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