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2021年3月5日

コラム「北斗七星」

時は江戸時代中期。町医者・小川笙船から幕府に投書が届く。市中の貧しい人々のために施薬所(薬を与える施設)を設けて。そのために薬園を開いて薬草の栽培を。また疫病の流行時に備え、病人を収容する無料の養生所を設置してほしいと。そして、この願いが小石川養生所の誕生へとつながる(『小説 徳川吉宗』、童門冬二著)◆今年は幕政への声を募る「目安箱」が享保6(1721)年に設置されて300年に当たる。徳川7代将軍・家継が早世する中、紀州藩主として藩の財政を建て直した実績などから後継者になった吉宗◆将軍に就任後、徹底した倹約令を実施し財政改革などに取り組む一方、広く要望や意見を求めて政治に反映させていく。投書には、こうした「享保の改革」を痛烈に批判する内容も◆しかし吉宗は、「我が身の災難を顧みず、政治の是非得失について直言してくれるのは、天下の政道に是非とも必要(要旨)」(『徳川吉宗』、笠谷和比古著)と剛直の士を愛した。衆議の尊重とともに諫言の重要性を折りに触れ説いたという◆翻って試練の時代に直面する今こそ、衆望に応える政治が求められる。国民の不安を真正面から受け止め、政策として練り上げ制度化する。そこで初めて民主主義の原点である「国民のための政治」は実現される。(照)

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