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東日本大震災10年 特集サイト きょうオープン
今年1月からの本紙記事を順次紹介
東日本大震災から間もなく10年の節目を迎えるに当たり、本紙の東日本大震災取材班が制作した特集サイトがきょう、オープンしました。
あの日、東北地方の沿岸部を中心に襲いかかった大津波は、まちをのみ込み、2万を超える人々の命を奪い去りました。
かつて、うずたかくがれきが積み上げられていた被災地は、整備が進み、新しい復興のまちが各地に誕生。岩手、宮城の被災地では、いよいよ復興の総仕上げに入った一方で、地域の課題は多様化しています。
東京電力福島第1原発事故の爪痕が残る福島県は、ようやく本格復興へのスタートラインに立とうとしている状況であり、これからが正念場です。
さらに、コロナ禍の影響や先月13日に発生した福島県沖を震源とする最大震度6強の地震が、被災地に追い打ちを掛けています。
こうした中、本紙取材班は、被災地の実情や「人間の復興」に焦点を当て、取材に取り組んでいます。今回の特集サイトでは、今年1月から本紙に掲載した震災報道に加えて、今後、掲載される現地ルポや企画記事などを順次、紹介していきます。
VR(仮想現実)コーナーも設置
被災地では震災遺構などの伝承施設の整備が進められています。しかし、コロナ禍の影響で現地を訪問しにくい状況が続いています。
そこで、特集サイトには「復興の今」を疑似体験できるVR(仮想現実)コーナーを用意しました。
発災直後と今を写真で比較する「定点撮影2021」や10年目の被災地の復興状況を360度パノラマ画像で確認できる「被災地360°ツアー」、津波の脅威などを3Dで体験できる「震災遺構3Dツアー」の三つを紹介しています。
閲覧方法は、二次元コードもしくは党公式ホームページからアクセスできます。
「復興の今」を疑似体験
定点撮影2021
被災3県の主な定点撮影(43地点)を公開しています。閲覧したい地点を選択すれば、その場所の360度パノラマ画像が表示されます。また、画面内の目印をクリックすると、「発災直後」と「今」の比較写真を見ることができます。
被災地360°ツアー
被災3県12市町で撮影したVRツアーです。360度パノラマ画像の左上に表示されている地図上の赤い印をクリックすると、その場所の360度パノラマ画像が表示されます。画面内の目印を選択することで、関連情報を確認できます。
震災遺構3Dツアー
現在、整備中の震災遺構を含めた3施設について、特別な許可を得て撮影。施設内を自由に移動でき、視点を全方向に動かすことが可能です。震災遺構を見学する疑似体験を通して、津波の脅威や震災の教訓を学ぶことができます。