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深夜、早朝もSNS相談
救急搬送 民間船舶を活用
都議会で細田、古城議員が質問
26日の東京都議会第1回定例会本会議で、公明党から細田いさむ、古城まさおの両議員が一般質問に立った。
細田議員は、東京五輪・パラリンピックの大会期間中の救急搬送体制に言及。競技会場が集まる東京湾近郊での救急搬送に、「民間船舶を活用すべき」と提案した。安藤俊雄消防総監は、救急搬送に対応できる船舶を持つ団体と協定を締結したことを報告した上で、「船舶の活用は、搬送体制の多様化を図る上で大変有効」との認識を示した。
また、細田議員は、コロナ禍で中小企業のテレワーク導入が進む一方、リスクへの備えが不十分なことから、「セキュリティー対策を後押しすべきだ」と主張した。村松明典産業労働局長は2021年度、データの消失に備えるツールを企業が導入する際に、助成することを明らかにした。
古城議員は自殺防止に向けて、都が午後10時まで実施しているSNS相談を、件数が多いとされる深夜、早朝の時間帯へ広げることを要望した。小池百合子知事は来月、SNS相談を期間限定で「深夜、早朝の時間帯まで延長する」と応じた。
さらに、古城議員は薬害エイズ問題に触れ、被害者の健康状態などに応じて「在宅就労に向けた支援を行うべきだ」と訴えた。吉村憲彦福祉保健局長は在宅訓練も活用し、「個々の事情に応じた支援を行う」と述べた。
本会議では、公明党が提案した東京都こども基本条例案が上程された。