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2021年2月23日

コラム「北斗七星」

マイカーのガソリンは満タンに、自宅と職場には、飲料水とレトルトのカレーとご飯を常備する。こんな習慣を10年ほど続けてきた。東日本大震災の後、給油のためガソリンスタンドに並び、水や食料を求めコンビニエンスストアを探し歩いたことを教訓にしている◆13日深夜、福島県沖で発生した最大震度6強の地震に、多くの人が東日本大震災を思い出したに違いない。今回、備蓄品の出番はなかったが、家具の固定や避難先を再確認しなければ、と改めて思う◆3.11での経験と記憶は、命を守り、非常時をしのぐ行動につながった。地震の直後、沿岸部では津波を警戒して高台に避難する住民がいた。浴槽に水を張って生活用水としたり、断水に見舞われ、食器にラップを巻いて節水した話も聞く◆人命に被害がなかったのは、この10年で家屋や土木建造物の耐震化が進んだことが一因とされる。一方、東北新幹線は耐震補強されていない電柱が損壊し、運休に。すぐに臨時の高速バスや航空機、在来線による代替輸送が始まったが、首都圏と東北の往来には影響が続いている◆寺田寅彦は『津浪と人間』で地震や津波は<頑固に、保守的に執念深くやって来る>と述べている。その備えは<人間がもう少し過去の記録を忘れないように努力するより外はない>という。(川)

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