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ワクチン安定供給を
適切な政府情報 発信も
福島沖地震 余震警戒し復旧急げ
社会的孤立防止へ取組み強化
記者会見で山口代表
公明党の山口那津男代表は16日午前、衆院第2議員会館で記者会見し、きょう17日から接種が始まる新型コロナウイルスのワクチンについて、安定供給に万全を期すとともに、「政府として不安を抱えている国民の立場に立って、適切な情報提供に努めるべきだ」と力説した。山口代表の発言は大要、次の通り。
記者会見で見解を述べる山口代表=16日 衆院第2議員会館
【新型コロナワクチン】
一、ワクチンには国民の強い期待感がある。諸外国の先行事例の分析によれば、有効性も極めて高いと報告されている。米ファイザー製ワクチンは17日からの接種の準備が整いつつある。公明党として近く接種状況を視察したい。
一、ワクチン接種は医療従事者、高齢者、基礎疾患を持つ人などへ順次行われる。EU(欧州連合)で域外への輸出を規制する動きがあるが、既に政府は製薬会社と正式契約を結んでいるので、外交活動も含めて必要なワクチンの確保に全力を挙げるべきだ。英アストラゼネカ製ワクチンでは、わが国で生産する道を確保した。その体制が整った分、供給力は安定する。
一、ワクチン接種には、国民の期待が高いだけに「自分はいつ頃、接種できるのか」などの関心が高まってくる。コールセンターなどを設けて相談に乗ることはもちろんだが、政府として適切な情報を早めに提供することが大事だ。
【福島沖地震】
一、被災された方々に心からお見舞いを申し上げたい。今後も余震に十分警戒しながら、政府は早急に被害の回復に取り組むべきだ。常磐自動車道は今週半ばに通行可能になる見込みだが、その他の被害回復にも政府はしっかり取り組んでもらいたい。
一、東日本大震災から10年が過ぎようとしている。風化や風評といった“二つの風”との闘いも続いている。この度の地震を契機に改めて気を引き締め、復興に取り組んでいきたい。
【社会的孤立防止】
一、12日に地方創生担当相に「孤独・孤立対策」の任務が追加された。11日に菅義偉首相から電話をいただき、12日の決定となった。これに対応して党内に対策本部を設置する。政府の取り組みを幅広く支援するとともに、女性の自殺が増えていることや就業の機会が損なわれていることなどを踏まえた対策を提言したい。女性が活躍できる場を積極的につくっていくことも検討したい。