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2021年2月17日

コラム「北斗七星」

名案が浮かぶ場面といえば「馬上、枕上、厠上」の三上。今では通勤時や就寝前後、トイレの中か。多量の情報が飛び交う現代社会。その取捨選択の一助として温めたアイデア「夢の卵」を持ち続ける意義を研究者らに説いたのはノーベル物理学賞受賞者、小柴昌俊氏だ(『「本気」になって自分をぶつけてみよう』、三笠書房)◆今月23日は同氏が1987年、素粒子観測施設「カミオカンデ」(岐阜県・神岡鉱山の地下に大量の純水を蓄えた装置)で超新星から飛来した素粒子・ニュートリノを世界で初検出した、その記念日◆この功績により、光(電磁波)以外の信号を受信することで天体の性質を解明する新たな天文学の開拓やニュートリノ質量の発見などにつながった。自らの「夢の卵」はここでふ化し装置として結実したのだ◆今年はノーベル賞創設120周年。人類の幸福に貢献した人に、とのアルフレッド・ノーベルの遺言から始まり、同氏も願った基礎科学の重視や森羅万象の普遍性などが追求されてきた◆「先駆的な基礎研究はしばしば予想外の直接的な形で、新しいツールや技術をもたらす」(『「役に立たない」科学が役に立つ』、東京大学出版会)。築かれた多様な歴史的遺産。この先、人類の共存を支える新たなアイデアが醸成されることを望みたい。(照)

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