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2018年11月2日

コラム「北斗七星」

新米が店頭に並んでいる。「米を実らせるまでに八十八もの手間をかける。だから、米という字を分ければ八十八になるのよ」。秋を迎えると、亡き祖母の言葉を思い出す◆勿論、手間数が米の字になったわけではない。紀元前1300年ごろ大陸にあった甲骨文字が語源だ。中国の場合、稲に限らず穀粒の総称として使われてきたが、日本では専ら稲の実を脱穀した粒を指す(阿辻哲次著『漢字逍遙』角川学芸出版)◆祖母が説いたのは丹精込めて作った“米一粒”の大切さを伝えたかったのだろう。今年も秋田に住む親類から新米が送られてきた。最上級の特A銘柄「あきたこまち」である。しかも減農薬のアイガモ農法で栽培した県認証の特別米だ◆努力を重ねる農家。だが、米の国内消費量は減少が続いている。ピーク時の1963年の年1人当たり約118キロから、2015年には半分以下に。一方で輸出は増え、今年1~8月に限っても前年同期比で17%増の189億円に上っている◆農林水産省は来年の輸出目標を600億円に設定。精米に加え、米菓、日本酒の売り込みも強化するという。新しいTPP(環太平洋連携協定)の発効も決まった。稲を刈った後には黄金色の稲穂がこぼれる。「落穂をも踏みかためつつ道となる」(高浜虚子)。丹精込めた、挑戦への道のりを後押ししたい。(田)

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