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2021年2月4日

高齢者や障がい者の命を守る

災害時や緊急時に備えて、公明議員が各地で進めている高齢者や障がい者の命を守る取り組みを紹介する。

迅速な避難誘導
緊急車両にピクトグラム
埼玉・蓮田市

消防職員から話を聞く鈴木市議(右)

埼玉県蓮田市は現在、言語や文字の違いに関係なく、一目見ただけで案内を可能にするピクトグラム(絵文字)を市内の消防車など緊急車両18台に導入している。

ピクトグラムは、日本語が分からない外国人や、耳の不自由な人たちに情報を伝えることができる。災害時、避難者が遠くから目で確認できるため、安全かつ迅速な誘導にもつながる。市は、緊急車両だけでなく、市役所や図書館、市民体育館など多くの人が集まる公共施設にも配備。

市消防本部の鈴木達雄消防長は、「災害時に備えて訓練を重ね、具体的に活用できるようにしていきたい」と語っていた。公明党の鈴木貴美子市議は昨年9月の定例会で、ピクトグラムが災害時の的確な避難を促す「有効なツールである」と強調し、導入を提案していた。

防災スカーフ
書かれた文字で支援要請
兵庫・香美町

担当者から説明を受ける西谷町議(右)

兵庫県香美町は昨年12月から、災害時のコミュニケーションに役立てようと、障がい者向け「防災スカーフ」を無料配布している。

スカーフは90センチ四方で、表面のデザインを4分割。「耳が不自由です」「目が不自由です」「配慮をしてください」などのメッセージがイラスト付きで表記されている。「目が不自由です」の裏面には、視覚障がい者が触って識別できるよう、タグが付いているほか、「配慮をしてください」の表面に、配慮してほしい内容を具体的に書き込める欄も付いている。いずれもスカーフとして肩に掛けるなどして周囲にメッセージを見せることで支援をお願いするもの。

配布対象は町内在住の視覚や聴覚、音声・言語の身体障がいや知的、精神障がいの障害者手帳を持つ約450人。

町担当者は「今後は障がい者だけでなく、高齢者や妊婦などの周囲から支援が必要な人にも配布を検討していきたい」と話した。

公明党の西谷高弘町議は昨年3月定例会質問で、避難時における意思疎通が図れる防災スカーフの導入を訴えていた。

車いすの移動補助
少ない力でけん引できる装置
兵庫・丹波篠山市

市担当者からけん引式の補助装置について説明を受ける園田市議(中)

兵庫県丹波篠山市はこのほど、災害時に車いすでの避難がスムーズに行える、けん引式の車いす移動補助装置を導入した。

この装置は、人力車のハンドルのような形をしており、車いすの前側両サイドに装着することで、車いすの前輪が浮き上がり、少ない力で引っ張ることができる。

車いすのパイプに工具なしで簡単に装着でき、小学生や女性でもハンドルを持ち上げることで、車いすに乗れる体格であれば、体重の重い人でもある程度運べるという。

昨年3月定例会質問で、けん引式補助装置の導入を訴えてきた公明党の園田依子市議は、市担当者から説明を受けた。

市担当者は「防災訓練などで活用し、市民への周知を進めていきたい」と話した。

画面操作で119番
聴覚・言語障がい者向けに
香川・坂出市、宇多津町

システムについて説明を受ける若杉市議(左)

香川県坂出市と宇多津町を管轄する坂出市消防本部は先ごろ、聴覚や音声・言語機能に障がいのある人が携帯電話やスマートフォンなどから、音声を使わず簡単に119番通報できるサービス「Net119緊急通報システム」を導入した。

これは、公明党の若杉輝久・坂出市議が2019年6月定例会で「障がいのある人にとって大きな安心になる」と導入を提案し、実現に導いた。

同システムを利用するには、消防本部での事前登録が必要。緊急時には通報用ウェブサイトにアクセスして「救急・火事・その他」のいずれかを選択し、通報場所を確定するとチャット(会話)形式で通信ができる仕組み。

市消防本部の福井昌嗣庶務課長は「継続的な広報活動を進めながら、登録の推進に努めたい」と語っていた。

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