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コラム「北斗七星」
戦国大名を現在の会社に例えると、織田家は「実力主義でトップが恐いベンチャー企業」、豊臣家は「企業買収で急成長した新興企業」、徳川家は「人材を生かして組織力を強化したホワイト企業」だという◆『企業として見た戦国大名』(真山知幸著)にあった。紹介されていた大名の中では、約260年間続いた徳川家が一番だろう。そんな企業で働いたり、就職できればいいが……◆昨年から続く新型コロナの感染拡大で、解雇や雇い止めは見込みも含めて8万人を超えている(厚生労働省)。特に若者への影響が大きい。昨年12月の完全失業率は2.9%。世代別に見ると、15~24歳が一番高く5.1%、次いで25~34歳の4.2%である(労働力調査)。大学生の就職内定率(昨年12月1日現在)は82.2%、前年同期比で4.9ポイント低い◆若者の声を聴くユーストークミーティングなどの活動を展開している公明党青年委員会(委員長=矢倉克夫参院議員)は、昨年12月25日の政府への提言で、「第二の就職氷河期」を生まないよう、雇用維持・就職支援を一刻も早く実行するよう求めている。若者への支援に全力で取り組んでいきたい◆「人の一生は重荷を負て遠き道をゆくが如し いそぐべからず」。徳川家康の遺訓とされる言葉だ。コロナ禍を乗り越えたい。(越)