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街頭演説で党勢拡大
県内全市町村で開催
空白区の北山村 人口の1割超が集まる
党和歌山県女性局
防災対策の充実を訴える浮島さん(中央)と党県女性局のメンバー=9月23日 和歌山・北山村
街頭演説活動に力を入れている公明党和歌山県本部女性局(局長=西風章世・和歌山市議)がこのほど、県内全市町村での演説会開催を達成しました。同女性局の取り組みを紹介します。
党県女性局の所属議員は11人で、県本部全体の3分の1を占めています。しかし、女性議員が2人以上いる議会は和歌山、紀の川の2市のみにとどまっています。
西風県女性局長は、街頭演説運動を強化するためには、「女性議員が、にぎやかに活動できる環境を整えることが必要ではないか」と検討。そして、女性議員がいる自治体に全県から女性局メンバーが集まり、街頭演説会を開く取り組みを今年2月12日からスタートさせました。
第1回は湯浅町。この時、同町の石橋千歌子町議が、普段から近隣の自治体でも街頭を行っていることから、実施地域の拡大を提案。広川町、有田川町、有田市でも開催しました。このうち、広川、有田川の2町は公明議員の空白区です。
「議員活動の中でも、特に街頭演説が大の苦手」という石橋町議。しかし、党の政策を知ってもらうには街頭が一番との思いから、乳がん撲滅をめざすピンクリボン月間(10月)などの際に、女性党員の協力も得ながら街頭に取り組んできました。
第1回の女性局街頭で1市3町を回ることができたため、西風局長は「みんなで行けば空白区の街頭も開催しやすい」との感触を得ました。
3月24日には和歌山市、4月8日には紀の川、岩出の2市で女性局街頭を実施。この頃、参加している女性議員から「もっと多くの自治体で開催していきたい」との声が上がるようになりました。大谷さつき・紀の川市議は「県女性局として目標を作り、達成したかった」と振り返ります。メンバーの機運が高まった結果、「空白区を含めた県内全市町村での女性局街頭開催」をめざす方針が決まりました。
5月13日には橋本市、九度山町、かつらぎ町、高野町で開催。橋本市以外の3町は空白区のため、楠本知子・橋本市議が事前の下見を行いました。楠本市議は高野町の商店で街頭の場所を使わせてもらえるよう依頼。その際、「すごいことをされているんですね。どうぞお使いください」と快い反応があり、楠本市議は「とても印象的だった」と語っています。
6月30、7月1日の両日は南部町、田辺市、白浜町、上富田町、すさみ町、串本町、古座川町、太地町、那智勝浦町、新宮市で開催。事前に党組織に開催を連絡した結果、多くの党員が集った場所もありました。
8月2日には、印南町、日高町、御坊市、美浜町、日高川町、由良町、海南市、紀美野町で開催。厳しい猛暑の中、休憩時間を多く確保するなど工夫して実施しました。
掉尾を飾ったのは9月23日の北山村です。同村は近隣の自治体が全て他県という“国内唯一の飛び地の村”。同村は空白区ながら、国政選挙の公明党得票率が極めて高い地域です。
当日は山口賢二村長をはじめ、村人口の1割超となる約50人の村民が集まりました。応援に駆け付けた浮島智子党女性副委員長(衆院議員)は、「公明党の女性議員は現場第一主義で、皆さんの小さな声に応えていく」と強調し、防災対策の強化も訴えました。
一連の街頭演説に参加した女性議員は、「情報交換の場ともなり、ありがたかった」「他の議員の演説を聞き、語り方を参考にできた」などと手応えを語りました。
西風局長は「今後、総支部単位で女性街頭の開催などを検討し、女性議員が定期的に立っている姿を有権者に見てもらえるようにしたい」とした上で、全市町村での街頭に取り組んだことで、「県女性局としてのまとまり、団結がいっそう強化されました」と力を込めて語りました。