公明党トップ / ニュース / p142519

ニュース

2021年1月26日

コラム「北斗七星」

民主主義は、法による支配が大原則とされる。その法に基づいて物事に裁定を下し、法秩序を守る“番人”が裁判所だ。しかし、世界を見渡すと、その国の歴史や置かれた状況により、裁判所のあり方には、さまざまな違いがある◆トランプ政権の末期に、判事の指名をめぐって注目された米国の連邦最高裁判所も日本の最高裁とはずいぶん異なる。判事には定年がなく、死去するか、自分から辞めない限り職務を続けられる。社会への影響力も極めて大きい◆とりわけ昨年87歳で亡くなるまで、27年間にわたって判事を務めたギンズバーグ氏は、多くの米国民から熱い支持を受けた。彼女は連邦最高裁で2人目の女性判事として、女性や社会的弱者の権利を守る立場で活動。その半生を追った映画は日本でも公開された◆彼女が大学を卒業した1950年代は、米国でも「女性だから」という理由で法律事務所にも就職できなかったという。判事になってからも、性差別の問題に理解を示さない男性同僚に「幼稚園の先生になったつもり」で辛抱強く語り続けた。強い思いを持ちながらも、怒りの感情に惑わされることを嫌い冷静に闘い抜いた◆がんを患って入退院を繰り返しながら職務を続行。「私の仕事はまだ終わっていない」との執念のごとき使命感には、学ぶことも多い。(千)

公明新聞のお申し込み

公明新聞は、激しく移り変わる社会・政治の動きを的確にとらえ、読者の目線でわかりやすく伝えてまいります。

定期購読はこちらから

ソーシャルメディア