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2021年1月25日

コラム「北斗七星」

<神々がシーシュポスに課した刑罰は、休みなく岩をころがして、ある山の頂まで運びあげるというものであったが、ひとたび山頂にまで達すると、岩はそれ自体の重さでいつもころがり落ちてしまう>。カミュの『シーシュポスの神話』から引いた。いつ終わるか分からないことほど、苦痛なものはない◆毎日、スノーダンプに重い雪を乗せ、雪捨て場へと運ぶ。だが、片付けても片付けても降り積もる雪。青森での冬を十数回越したことがあるが「シーシュポスか」と思いながら雪片付けをしたものだ◆この冬、記録的大雪が相次いでいるが「日本海寒帯気団収束帯」(JPCZ)という現象が一因とされている。これはシベリア高気圧から吹き出された寒気が朝鮮半島北部の山岳地帯で二つに分かれて日本海上空で合流。ぶつかった風は上昇気流となり、対馬暖流から上った水蒸気が集まり、帯状の雪雲が連続発生する◆加えてこの時期、日本海の海面水温が平年より高いことで水蒸気が豊富に供給され、雪雲が発達しやすくなっている。ならば今後、地球温暖化が進むとどうなるか。東北大学などによる最新の研究では今世紀末、東北から北陸の日本海側の山間部では今より降雪量が増えるという◆毎年、各地で繰り返される気象災害。温暖化対策は待ったなしである。(川)

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