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2021年1月23日

コラム「北斗七星」

厳しい冬が続いているが、この寒さでうま味を増す保存食は全国に数多い。北海道白老町の「ウポポイ(民族共生象徴空間)」では今、アイヌが大切に守ってきた伝統の味「サッチェプ」作りが盛ん。サケを寒風で干し上げた後、いろりの煙でいぶす◆お気付きと思うが、「プ」を小さく表すのがアイヌ語の仮名表記。道産ブランド米「ゆめぴりか」の由来となっている「ピリカ(良い、美しいなどの意味)」、木の皮の繊維で織った布「アットゥシ」、伝承に登場するフキの下にいる小さな人「コロポックル」などなど。ほかに、「ム」「ラ」「レ」なども小さく書くことがある◆この違いは、アイヌ語の発音に沿ったもの。基本的に「子音+母音」で成り立つ日本語とは異なり、アイヌ語には子音の後ろに母音が付かない言葉がある。それを示す場合に小文字を用いており、「ケレ=靴」「ケレ=触れる」など、もちろん意味も変わる◆近年、アイヌ語を母語として話せる人は激減。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、「極めて深刻な消滅の危機にある言語」と警鐘を鳴らしている◆民族固有の言語は、文化そのもの。アイヌ語は、その多様性を身近に感じさせてくれる。少しでも接する機会を提供し、差し迫った課題である“後世への継承”を後押ししたいと願う。(武)

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