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2021年1月19日

コラム「北斗七星」

核兵器を全面的に禁止する「核兵器禁止条約」が22日に発効する。2017年の国連総会で採択された、核兵器を非人道的で違法とする史上初の国際条約である◆条約前文に「核兵器の使用の被害者(ヒバクシャ)が受けた容認し難い苦しみに留意し」とある通り、条約の採択に向けた核兵器の非人道性を巡る国際的議論の中で、被爆者の方たちが果たした役割は大きかった。高齢を押して被爆体験を世界に伝えてこられただけに喜びは一入だろう◆しかしながら、5核兵器国は、核兵器は現実的措置を通じて段階的に削減していくべきだとして条約に反対の姿勢を崩していない。条約を批准しない国への法的拘束力はなく、締約国との溝は深いままだ◆先は見通せないが、作家で元外交官の佐藤優さんは核廃絶について、朝日新聞のインタビューで、こんなことを語っていた。「あるタイミングで、すっとできる時がある。歴史の一種の巡り合わせがあるんです」「あるきっかけで転換というのは可能になる」「その土壌を常に作っておくことが重要」と◆見識である。確かに米ソの冷戦が終わると、当時どれだけの人が予測し得ただろう。あきらめてはいけない。戦争被爆国・日本は、条約に未批准だが、締約国会合にオブザーバー参加して議論に関与していくべきだ。(中)

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