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2021年1月18日

コラム「北斗七星」

愛媛県東温市の「坊っちゃん劇場」が、江戸時代末期に渡米したジョン万次郎(中浜万次郎)の新作ミュージカルを9月から上演する。今年は、その数奇な人生の始まりとなった太平洋での遭難から180年に当たる◆1841年、14歳だった万次郎は、乗っていた漁船が暴風雨に遭遇し、無人島に漂着。必死に生き延びていたところを米国の捕鯨船に救出されたが、ハワイで漂流仲間の4人と別れ、自分の意志で一人、アメリカ本土に渡った◆現地では英語や地理、操船術などを懸命に学び、近代の文明や文化に触れて見聞を広めた。24歳で鎖国下の日本に帰国した後は、幕府の要請を受けて新しい知識や技術を伝え、太平洋を横断航海した「咸臨丸」にも乗船している◆数年前、NHKの朝ドラ『あさが来た』で、「ファースト・ペンギン」が紹介されていた。群れの中から未知の海へ最初に飛び込むペンギンで、新たなことに挑戦する勇者への敬意を表す言葉だが、万次郎は未知の米国社会に飛び込んだ「ファースト・ジャパニーズ」だった◆コロナ禍を乗り越えるため、世界中で先の見えぬ未知の闘いが続く中、20日には、分断の様相を深めるアメリカで新大統領が誕生する。日本に派遣された“初代米国大使”とも評価される万次郎の目には今、どう映っているだろう。(祐)

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